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2008年8月11日 (月)

証券化1

最近、仕事の関係で、証券化について勉強しています。

証券化商品としては、サブプライムローン問題で有名となったRMBSやCDOなどがあります。

私と証券化との関係は意外と古く、学生時代に初めて証券化の仕組みを本で読んだ時は、法律の世界でなんと創造的な分野があるものだと思ったことを覚えています。また、学生時代のゼミ論文で証券化の倒産隔離について検討したこともあります。

その時から、もう少し真剣にこの分野を勉強しておけばと思っている今日この頃ですが、あまりこの分野に突っ込みすぎていると、サブプライムローン問題の余波を受けていたかもしれません。それも良し悪しですね。

さて、証券化については、格付け会社の責任がクローズアップされています。EUや米国では、格付け会社の規制が導入されそうな気配です。我が国の格付け会社規制も時間の問題かもしれません。

ただ、日本において証券化商品に格付けを使用することは、それほど数は大きくないようで、格付け会社の規制の影響も思ったほど大きくないのかもしれません。

私の私見では、サブプライムローン問題のA級戦犯は格付け会社ではなく、証券化を過度に推し進めた金融機関にあります。これらの金融機関の責任を問わずして、サブプライムローン問題の禊はすまされないのではないでしょうか。

とはいえ、証券化は倒産隔離やオフバラなどの点で優れた仕組みであるので、形を変えて今後も活用されていくものと思われます。

ポストサブプライム後の証券化の分野は、まだまだ研究し甲斐のある分野であると思います。

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