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金融危機とディスクロージャー

 世界的な金融危機がとまりません。日経平均はついに7000円台に突入し、円高が収まる気配もありません。今後、実態経済にどれほどの影響があるのかは想像を絶します。

 そんな中、多くの有価証券を抱える銀行から時価会計の凍結を求める意見が出されています。

 これに対して、日本公認会計士協会などは反対の意見を表明しています。

 私としても、金融の不安定な時期に、ある意味ディスクロージャーの緩和である時価会計を凍結することには反対です。市場関係者が疑心暗鬼になっている局面において、厳格なディスクロージャーを行わせることを当局ないし関係者が明らかにすることの方が、市場の混乱を鎮める近道であると思うからです。

 ディスクロージャーについては、一部誤解があり、「ディスクロージャー=経営責任を問われる」と考えている経営者もあるように思われます。ディスクロージャーはあくまで中立です。経営責任を判断権はあくまで情報を受領した投資家にあります。そのため、表面上いくら数字を良くしたとしても株価は下がるときには下がります。

 他方で、いくら数字が下がっていても、投資家がそれは経営責任の問題ではなく、市場の混乱によるものと判断すれば、経営責任を問われることはありません。

 今回の金融市場の混乱に対して、日本の経営者の責任は諸外国と比べて大きくはないものと思います。だからこその円高なのでしょう。

 世界的な金融不安を鎮めるためにも当局および関係者の適切な対応が求められています。

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